MTCTE認証制度

TEC MTCTEは、インドのテレコム機器認証制度です。
TEC は、Department of Telecommunications Ministry of Communications Government of India である通信省が管轄するTelecommunication Engineering Centreの略称です。
MTCTEは、Mandatory Testing and Certification of Telecommunications Equipmentの略称です。
テレコム/テレコミュニケーション機器(テレコム機器)とは、法律において定義されているテレグラフを指します。MTCTEの公式サイトによれば、これらはICT機器と同義であるとしています。従いまして、規制対象となる製品の数は多い訳ですが、認証対象となる製品は、具体的に指定されています。[対象製品]

TEC MTCTEマーク

形状や色が定められています。
この他にもエレメントとして認証マークの上や下に追記が必要な事項もありますが、ロゴデザイン図なので省略されています。

 

申請には(認証取得には)AIR(Authorized Indian Reprezentative)が必要になります。
(TECの認証要件を決めるコミッティーのメンバーへの確認では)AIRの要件は、基本的にインドに存在する会社であれば現地代理人になれる資格があるとの回答でした。この点は、BIS/CRSにおけるAIRと異なっています。(BIS/CRSのAIRはこちらのページでご確認ください→ https://www.ps-farm.com/regulation/india/bis-scheme/)

認証書には5年の有効期間が定められています。
更新には試験は不要です。

制度経緯とタイムライン
Notification – Mandatory Testing and Certification of Telecommunications Equipmentが2021年9月に発行されました。
この通知により、Phase III および IV として規制対象となる製品が公示され、同時に認証スケジュールが明確になりました。
Phase I および II として示されていた製品は既に強制化されています(2022年5月時点)。

Phase IV の Safety & EMI/EMC 強制化は、5ヵ月延期され、2022年7月1日になりました。
Phase III については、7月で完全に強制化される予定です。

技術要求事項
機器ごとに定められた ER (Essential Requirements):
・安全とEMC
・セキュリティー情報セキュリティやネットワークセキュリティなど*
(*) 無線(Wifi、Bluetoothなど)・ 携帯接続(GSM、CDMA、LTEなど)・ 有線接続(イーサーネット、光回線など)・ セキュリティ(IPv4/6、ITSARなど)
・RoHSは現状除外されている
安全とEMCはインドの指定試験所での試験が必須です。
セキュリティと技術要求の試験は、ILACで認められている試験所が発行した試験レポートも認める時限措置が導入されています。

WPC規制との違い
WPC(Ministry of Communications and Information Technology Department of Telecommunications Wireless Planning & Coordination Wing)
TECの認証要件を決めるコミッティーのメンバーへの確認では、規制する対象が異なるのでそれらは違うものであり並存するとの回答でした。
一部の試験レポートの使い回しはできますが、結局は異なる申請を行う必要があります。

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株式会社 PS Farm

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