(中国) FAQ《産業用インターネットとIoT無線周波数使用指南(2021年版)》

SRRCからFAQの形で≪産業用インターネットとIoT無線周波数使用指南(2021年版)≫の解説が出されていましたので参考訳をご紹介いたします。

 

≪産業用インターネットとIoT無線周波数使用指南(2021年版)≫の解説 2021-06-01

工業情報化部から配布された≪産業用インターネットとIoT無線周波数使用指南(2021年版)≫(以下、≪指南≫と略称)について解説する。

問:≪指南≫制定の背景、目的、根拠は?

答え:無線通信技術の急速な発展に伴い、産業用インターネットとIoTが伝統的産業を活発化させるための役割は非常に大きくなっており、実体経済のデジタル化、ネットワーク化、インテリジェント化を推進するための重要な支えとなる。これと同時に、無線通信技術の幅広い応用と生産要素の大規模な接続はスペクトル需要の大幅な増加をもたらし、規範に合わない周波数の使用や相互干渉がしばしば発生し、工業の安定生産に隠れた危険性をもたらす。そこで技術革新を奨励し、監督管理を強化するという二つの目標を達成するために、早急に周波数の使用指南を制定する必要があった。指南の制定により、一方では使用する現場の特徴に合わせて使用者が無線通信技術を選択し、産業用アプリケーションと周波数リソースの適応性を高めて周波数を効率的に使用してその効果を高める。更にもう一方では周波数の使用と通信局の設置を通して、無線周波数の有害な干渉リスクを抑えて無線通信システムの安全で安定した運用と工場の安全生産を確保する。≪指南≫は主に≪中華人民共和国無線通信管理条例≫、≪中華人民共和国無線周波数区分規定≫等の法律法規、規則、規範性文書に基づき制定したものである。

問:≪指南≫の主な内容は?

答え:≪指南≫の主な内容は三つある。1.「法律に基づいて使用する」、「協調して共に発展する」、「技術革新を奨励する」という周波数の使用原則を定めて、5Gと産業の優位性の重要性を十分に発揮させる。2.無線周波数、無線通信局(ステーション)、無線送信機器の使用において遵守すべき国家無線通信管理要求を整理、分類し、分析した。これには許可を受ける主体、申請要求、使用する周波数帯、技術方式等が含まれる。3.産業用インターネットとIotを使用する様々な場面と周波数の代表例を選び出し、≪指南≫の添付資料として提供する。また、産業用インターネットとIotの急速な発展にも配慮し、今後国家無線通信管理に関する規定が改訂された際は即時調整を行っていくことを明確にした。

問:≪指南≫において、無線通信技術と産業用インターネットとIotアプリケーションの適応性についてはどのように考慮されているのか?

答え:産業用インターネットとIotはニーズの遍在化、差別化、個別化を提供し、技術システムと規格の多様性等の特性を示すため、無線通信技術の選択には使用する場面、サービスの対象、セキュリティ管理、運営費用等の要素を十分に考慮する必要がある。業界の使用者の共有制と専有性、敏捷性と安全性、特殊性と一般性、広域性と地域性等の方面の差別化によるニーズを満たすために、公共移動通信システム、専用移動通信システム、2400MHz、5100MHz、5800MHz周波数帯無線接続システム(無線LAN)、微弱電波短距離無線送信機器の一種または複数の技術の組み合わせを臨機に採用することができる。

問:≪指南≫と現行の無線通信管理政策、規定の関係は?

答え:≪指南≫は産業用インターネットとIotの周波数使用の現行の有効な文書を系統的に整理したもので、内容は周波数計画、干渉調整、通信局の設置と設備管理等の多方面に渡っており、公共移動通信システム、専用移動通信システム、2400MHz、5100MHz、5800MHz周波数帯無線接続システム(無線LAN)、微弱電波短距離無線送信機器の四方向から上記の関連規定に対して分類、統合、解説、分析を行っている。これは現行の規定を修正するものではない。

原文:https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcjd/art/2021/art_4e53d7c2fff947388f60ad8254644dee.html

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