A. はじめに

• この文書は、低電圧開閉装置及び制御装置組立品：第3部 一般人が操作することを意図した配電盤（DBO） の認証に適用されます。

• メーカーは、BISが定めた手順に従い、技術ファイルや適合報告書を提出し、認証を申請しなければなりません。

B. 技術ファイルに提出すべき機械固有の要件

• 適合すべき規格：

  • タイプA規格：IS 16819:2018/ISO 12100:2010（機械安全 – 設計の一般原則 – リスクアセスメント及びリスク低減）

  • タイプB規格：法令別表第二に規定される規格（例：IS 16504-1/IEC 60204-1「機械類の電気設備 – 第1部：一般要求事項」）

  • タイプC規格：法令別表第三に規定される規格（本製品の場合は IS/IEC 61439-3「低電圧開閉装置及び制御装置組立品 – 第3部：一般人が操作することを意図した配電盤（DBO）」）

  • 原則として、タイプC規格がタイプA/B規格に優先します。

• 技術ファイルの提出：

  • DBOのタイプ（後述のType A/Type B）ごとに、技術ファイルを提出する必要があります。

  • ただし、シリーズ品がある場合は、代表モデル（リードモデル） に基づいた統合技術ファイルを提出することができます。

C. シリーズ/グループ化のガイドライン

• モデルファミリー：

  • 設計やリスクが類似する複数のモデルを「モデルファミリー」としてグループ化できます。

  • ファミリー内で、最もリスクが高く、最大の安全機能を備えたモデルをリードモデルとして指定しなければなりません。

• 適合性の実証：

  • 認証では、ファミリー内のすべてのモデル個別ではなく、リードモデルの技術ファイル（リスクアセスメント含む）を提出することで、ファミリー全体の適合性を実証できます。

  • BISは提出されたグループ化を審査し、承認または修正を決定します。

D. 表示及びマーキングの要件

• 各DBOは、BISの標準マークを表示しなければなりません。

• また、該当するインド規格（IS/IEC 61439-3）で要求される全ての安全表示及び取扱情報を、英語で表示する必要があります。

E. ライセンスの範囲 & F. 適合証明書(CoC)の範囲

• ライセンス：継続的な製造を目的とする場合。モデルファミリー単位で付与され、範囲は添付の別表で定義されます。

• 適合証明書(CoC)：継続的でない製造（例：特定のロット）を目的とする場合。特定の製造日、ロット番号、シリアル番号に限定された範囲で付与されます。

付表 (Annexures) の要約

このガイドラインの重要な部分であり、技術ファイル作成の実践的なツールとして機能します。

付表1 (Annexure-1)：タイプC規格（IS/IEC 61439-3）の適合性評価チェックリスト

• DBOの安全性を評価するための詳細なチェックリストです。

• 構造要求、保護等級(IPコード)、絶縁距離、感電保護、内部配線・接続、端子など、IS/IEC 61439-3の主要な技術要件が網羅されています。

• メーカーはこのリストに沿って適合性を自己評価し、証拠書類（設計図、試験報告書など）を技術ファイルに添付します。

付表2 (Annexure-2)：リスクアセスメントシート（タイプA規格 IS 16819/ISO 12100 ベース）

• 機械的危険、電気的危険、熱的危険、騒音、振動、放射、物質・材料、人間工学、環境、複合危険など、考えられる全ての危険源を特定するための包括的なリストです。

• 各危険に対して、以下の項目を記入します：

  1. 危害の重大性及び発生確率に基づくリスクレベルの算定

  2. リスクを低減するための設計上の対策や保護方策

  3. 対策実施後の残余リスクの評価

• これは網羅的なリストではないため、メーカーは独自に特定した危険も追加しなければなりません。

付表3 (Annexure-3)：タイプB規格（IS 16504-1/IEC 60204-1）の適合性評価チェックリスト

• 機械の電気設備全般の安全性に関する要求事項をチェックするリストです。

• 電源遮断装置、感電保護、過電流保護、制御回路、操作インターフェース、配線作業、導体・ケーブル、マーキングなどが主要な項目です。

• DBOが内蔵するモーターや制御装置などの安全性を評価する際に参照されます。