(メルマガ 2022.8.8) 【新版GB4943.1-2022とIEC62368-1 3rd相違点】

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PS Farmメールマガジン 2022年8月8日(月)

新版GB4943.1-2022とIEC62368-1 3rd相違点

新版GB4943.1-2022において説明されているIEC62368-1(3rd)との相違の説明の概要をお知らせいたします。
一部の説明は、削除しておりますので必ず原文にてご確認をお願いいたします。
CCC/CQC認証における各相違点の取り扱い(運用)について現時点では不明です。

本文書(GB4943.1-2021)とIEC 62368-1:2018間の相違点とその理由は次の通りである。

a)適用範囲
IEC 62368-1:2018は、海抜2000m以下の地区で使用することを想定した機器に適用する。
本文書を海抜5000m以下の地区で使用する機器に適用させる。
海抜2000m以下でのみ使用することを想定した機器については、相応の低めの要求を採用することができるが、警告文で説明しなければならない。

b)過電流保護装置
わが国の電力供給条件の特殊性により建造物の設備にある保護装置に依存した保護方式を採用することができないため次の項目を追加した。
4.11 過電流保護装置
一次回路の過電流、短絡、地絡を保護するための保護装置については、故障した状況において全ての要求を満たしている場合を除き、機器の一部として機器の内部に含めなければならない。
タイプBプラグ接続型機器または永久接続式機器を機器の外部にある保護装置によって保護する場合は、機器の取り付け説明書に説明を付け加えることとし、尚且つ短絡保護または過電流保護、或いは必要な場合には両者に対する要求も提示しなければならない。

c)空間距離の要求値
空間距離と絶縁耐力試験電圧の要求値については、海抜の違いに応じて相応の倍率を乗じる必要がある。
本文書ではIEC 62368-1:2018の倍率の選択に関する要求に対して調整を行った。
表8の内容の二段落目を次のように修正した。:
海抜2000mから5000mで使用することを想定した機器については、表中の数値に海抜5000mの倍率を乗じる。
5.4.2.5の一段落目を次のように修正した。:
海抜2000m以上から5000mまでで使用することを想定した機器は、表10、表11、表14の最小空間距離と表15の絶縁耐力試験電圧を海抜5000mの要求に適合させるため、表16に規定する海抜5000mの倍率を乗じなければならない。
海抜2000m以下で使用することを想定した機器は、表10、表11、表14の最小空間距離と表15の絶縁耐力試験電圧を海抜2000mの要求に適合させるため、表16に規定する海抜2000mの倍率を乗じなければならない。

d)テレビ分配システムの接地と機器の保護接地の絶縁
(PSF:説明を省略しましたので原文を確認してください)

e)湿式熱処理の条件
本文書は熱帯気候条件で使用する機器に適用し、湿式熱処理条件は熱帯気候条件に応じて処理する。
熱帯気候条件で使用することを想定していない機器については、湿式熱処理条件は非熱帯気候条件で処理する。
5.4.8を次のように修正した。:
湿式熱処理は、空気温度(40±2)℃、相対湿度(93±3)%の湿式熱処理箱または室内で120h行わなければならない。湿式熱処理中は、部品またはアッセンブリに通電しない。
熱帯気候条件で使用することを想定していない機器については、湿式熱処理は空気相対湿度(93±3)%の湿式熱処理箱または室内で48h行わなければならない。
海抜が高い地区の機器については、絶縁性能を評価するための前処理は温度衝撃を伴う湿熱前処理を条件とするが、具体的な要求についてはまだ検討中である。

f)絶縁材料の動作温度限度値
温度限度値は、温帯については最高周囲温度25℃を基準とし、熱帯については35℃を基準として行う。本文書は熱帯気候条件下で使用する機器に適用し、B.2.6.1のTmaを「Tmaは製造商が定めた最高周囲温度とするか或いは35℃とし、その内のどちらか高い方を取る。」に修正し、且つ注1を次のように追加した。:熱帯気候条件で使用することを想定していない機器は、Tmaを製造商が定めた最高周囲温度とするか或いは25℃とし、その内のどちらか高い方を取る。
海抜が高い地区で使用する機器の発熱特性は若干異なるため、海抜2000m以上5000mまでで使用することを想定した機器については、発熱試験の条件と温度限度値を現在検討している。B.2.6.1に次のように注2を追加した。:海抜が高い地区の温度測定条件と温度限度値の要求は現在検討中である。データを入手するまでの間は、2000m以下の発熱条件と温度限度値を使用することができる。

g)安全説明
安全上の説明文字に対する規定を明確にするため、F.1の二段落目を次のように修正した。
記号を使用するか或いは別途説明がある場合を除き、安全に係わる機器の表示、説明、並びに安全保護に係わる説明には、標準の中国語を使用しなければならない。
F.2.2の一段落目の後ろに、海抜と熱帯気候における使用条件の安全警告要求と警告マークを追加した。
規範性付属書Zを追加し、新たに追加した安全警告マークの説明を行った。

h)電源定格値の表示
わが国の主電源に関する要求に基づき、供給電圧を220V、50Hz、または三相380V、50Hzとする。これにより、本文書のF.3.3.4とF.3.3.5に、電源の定格値に関する規定を明確に示した。
定格電圧が一つのものについては、220Vまたは三相380Vと表示しなければならない。
定格電圧の範囲については、220Vまたは三相380Vを含めなければならない。
定格電圧が複数あるものについては、その内の一つを220Vまたは三相380Vとし、また出荷時の設定を220Vまたは三相380Vとしなければならない。定格電圧が複数あるものの範囲については、220Vまたは三相380Vを含めることとし、また出荷時の設定に220Vまたは三相380Vの電圧を範囲に含めなければならない。
定格周波数または定格周波数の範囲は50Hzとするか、或いは50Hzを含めなければならない。

i)電源プラグ
機器を交流主電源に接続するためのプラグは、必要に応じてGB/T 1002、GB/T 1003、GB/T 2099.1か、或いはGB/T 11918(全ての部分)の要求に適合させることとし、機器カプラはGB T 17465シリーズか、或いはGB/T 11918(全ての部分)の要求に適合させなければならない。

k)その他の国家規格の引用について
IEC 62368-1:2018の6.5.1の次の注釈を削除した:「UL 2556 VW-1に適合した配線は、これらの要求を満たすものと見做す。」。
この他、ASTM、NEMAを引用した内容を削除した。

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